場所:パトリア小川(埼玉県比企郡小川町腰越618)
日時:2014年6月21日 午前10時00分~11時30分
天気:晴れ 27℃ 南東の風1~2m
方法:移動測定=地上50cm高、定点測定(60秒間の平均)=50cm高、5cm高
機器:ホットスポットファインダー(ポニー工業)Csl(TI)+半導体型光検出器MPPC
施設内に20メートルプールと小さなウォータースライダーを設置した幼児用プール、大浴場やサウナがあります。また、前を流れる槻川に降りると川遊びができます。高齢者福祉施設だと思っていましたが、小さい子どもがプール遊び・水遊びをする場所だということで、小川の方から測定を依頼されました。
ここは、比企方面の標準的な空間線量で、高い場所はありませんでした。いつものことですが、施設と槻川の間の堤のレンガ道(地図中の黄色ポイントの所)はレンガの天然核種の影響で他よりも高めになっています。
川遊びする川岸は、水のせいもあるのか非常に低く、河原の石の影響も見られませんでした。放射能に関しては、子どもが安心して遊べる公園という印象です。
左の表は施設内のエリア別の平均線量です。施設北面の二つの駐車場は、ともにアスファルト舗装ですが、排水がしっかりしているせいか、隅も高いところはありませんでした。
施設南の中は、東側のみかげ石が多用された部分が若干高いために平均があがりました。みかげ石は要注意!
レンガ道は天然核種が原因でで高くなっています。
河原はこの施設の中で最も低い場所、依頼者はここを一番心配していましたが、放射能に関しては、いちばん安全な場所です。
②にはレンガの形をブロックです。この素材はどこで測定しても高い値はでません。
③は花崗岩(みかげ石)と思われる石がふんだんに使われていて、自然放射線の影響で数値が高くなりました。
ここは、この施設の中で最も線量の低いところ。写真に写っていませんが、この日も小学生が二人、川に入ってあそんでいました。砂利がごろごろしていますが、石の自然放射線の影響はないようです。
同じところで3箇所測定しました。空間線量はどこで測っても50cm移動すればかわるものです。真ん中のレンガ道が両側の芝生の倍の線量になることに注目してください。レンガ道は自然法線とセシウムのダブル攻撃であることが、よくわかります。
芝生の上は低い、池の周りのコンクリートはやや高めで0.07μSv/h前後あります。
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