宮ノ側児童公園

測定日時:2014年10月4日 11時00分~11時30分

測定場所:宮ノ側児童公園 (秩父市宮側町)

天  気:晴れ 無風

測定方法:地上高50cmを歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定

測定機器:ポニー工業 GPS連動型空間線量率自動記録システム(HSF-1)

1.移動測定

宮ノ側児童公園は、秩父鉄道秩父駅からそれほど遠くない住宅地にある公園で、子ども用遊具は北東側の隅にブランコ、南西側の隅にすべり台やシーソーなどが配置され、中央は広くゲートボールなど多目的に使われていると思われます。石碑によると旧大宮学校跡とありますが、往時を偲ぶものはありません。土曜日のお昼間前の計測となりましたが、老人が一人ベンチに座りお酒?を飲んでいただけで、子どもたちの姿はありませんでした。計測は、まず外周(約200m)を測り、内部は10mメッシュになるよう心がけました。

 

測定結果 外周の移動平均値(アスファルト)  0.055μSv/h
     公園内部の移動平均値(土)     0.048μSv/h
     総移動平均値            0.051μSv/h

 

2.定点測定

①ブランコ(土)

放射線量はそれほど高くありませんが、スペクトルを見るとセシウムがハッキリ確認できます。

 

②水飲み場(土)

③砂場(砂)

3.まとめ

宮ノ側児童公園は、清掃が行き届いていることもあり比較的低線量でした。測定結果から子どもたちを心配なく遊ばせることができると思われます。しかし定点測定の結果、スペクトルグラフは、放射性セシウムの存在を明確に示しています。これが福島第一原子力発電所から200k以上離れた埼玉県北部や秩父地方の現状です。0.23µSv/hは絶対的な基準ではありません。それ以下だから安心ということではないのです。無視することは、無かったことにしたい人たちを利するだけです。311以降を生きる私たちに必要なことは、放射能汚染の現状を知ることと思います。(吉田)