測定日時:2014年10月9日 12時00分~16時00分
測定場所:皆野町 美の山公園 (皆野町皆野)
天 気:曇り 北の風1~2m
測定方法:地上高50cmを歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定
測定機器:ポニー工業 GPS連動型空間線量率自動記録システム(HSF-1)
*地図では、見やすくするために車道を除き全測定ポイントの20%を表示しています。
美の山公園全体の平均(車道は除く) 0.042μSv/h
第1駐車場 0.059μSv/h
第2駐車場 0.063μSv/h
山頂駐車場 0.050μSv/h
山頂展望台付近 0.046μSv/h
芝生広場 0.034μSv/h
中央広場 0.032μSv/h
山道西側コース 0.034μSv/h
山道東側コース 0.042μSv/h
公園内をくまなく歩くことはできませんでしたが、主な遊歩道、山道は歩きました。全体平均に比べ、駐車場はやや高め、アスファルト道>ブロックレンガの道>土の道・芝生地の順に線量は低くなりました。(以下 単位のμSv/hを省略)
写真1 山頂の展望台のある広場です。通路はアスファルト舗装、広場は芝生です。至近距離で測定し、両者の線量を比べました。アスファルト道路は秩父地方のどこで測定しても0.06前後、美の山の山頂でも同じでした。
写真2 中央広場の南側のハイキングコースの分岐点です。レンガ形のブロックで舗装されています。この素材も土や芝に比べるとやや高い線量になりますが、ここは公園のちょうど平均値です。道の両脇に生い茂る草の中はもっと低い線量です。
写真3 公園の南端、みはらし園地のテーブルの前、やや古いアスファルト舗装の上で測定しました。舗装に割れが走っていたり、コケが生えたりしていますが、思いのほか低い線量でした。あまりきれいにはみえない、朽ちはじめた木製ベンチやテーブルも0.03台です。ここに座って、お弁当をたべました。
写真4 ハイキング道の東コースです。土の道でだいたいは低い線量ですが、写真の場所は谷になった部分で、地面もぬかっていました。はやりこうしたところにはセシウムが溜まるようです。下のグラフは、簡易核種分析のグラフ。セシウム137の山(ピーク)が見えます。
写真5 写真4の道を進むと、こんなメルヘンチックな場所に出ます。小さな泉もあります。ここの線量はとても低い。写真のキノコ型の東屋の周りも、泉のほとりも、同じように低い線量です。
写真6 ハイキングコースの西側の山道です。土の道が続きます。途中何箇所か倒木が道を遮るような場所もありますが、非常に低い線量です。この道のずーと下の斜面に「ムクゲ自然公園」があります。クールスポットの続きです。
写真7 ハイキングコース、2周目の最終地点でした。それほど広くはありません。芝生地の中央で測定しました。草も延び放題、あまり利用されていない広場のようですが、線量はかなり低い値でした。
シーズンオフの、しかも平日の美の山公園です。かなり閑散としています。公園はサクラの時期に合わせて整備されるのでしょうか。一応熊鈴をザックにぶら下げ(笑)、草をかき分け、枝をよけ、クモの巣を払いながらの測定となりました。
一週間前にふもと西面の「ムクゲ自然公園」で平均線量0.031を測定したばかりでしたので、美の山も同じかと期待もしましたが、美の山全体の平均は0.042で、若干高い値となりました。それでも0.042ならずいぶん低い線量です。なにしろ、国は原発事故前の線量を0.04としています。
ただし、駐車場は若干高いようです。特に第2駐車場は利用者も少ないせいか、あるいは最も低いところにあるせいか、0.1以上に設定した警報音がなることもありました。
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