秩父市 ちちぶキッズパーク

測定日時:2014年10月11日(土) 15時~16時
測定場所:ちちぶキッズパーク(秩父市別所351)
天  気:晴れ 無風
測定方法:地上高50cmを歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定
測定機器:ポニー工業 GPS連動型空間線量率自動記録システム(HSF-1)

感受性の強い小さな子どもたちが遊ぶキッズパーク、全体として囲われた空間で、保育室など備え、遊具も充実しており、安心して遊ばせることができるのでしょう、この日も大勢のファミリーが来園していました。ここの放射能はどうなんだろうか、当然気になるところです。結論を言うと部分的には高いところもあります。親御さんたちはそういった場所は避けて遊ばせる必要があると思いました。

 

1.移動測定
  ①下の駐車場から入り口周り       0.061μSv/h
  ②パークの内周             0.057μSv/h
  ③パーク内部と土の谷          0.055μSv/h         
  ④上の駐車場及び下の駐車場まで     0.064 μSv/h
  ⑤移動測定の総平均値          0.058μSv/h 

2.定点測定(60秒間の平均値です)

  ①土の谷(芝)

パーク内のアクセントとして、子どもたちにも危なくない程度の窪地が作られており、土の谷と命名されているようです。排水溝は完備されていますが、一番低い部分は比較的高い値を示しました。

 

  ②ユニバーサル遊具前(土、砂、芝)

パーク内の遊具周りはおおむね心配ないレベルでした。

 

  ③青いウレタン舗装の上(ウレタン)

移動測定をしていて所々高い値を示したため定点測定をしました。この手の素材は一見きれいですが、放射線が入り込むとなかなか抜けないことも多いようです。

 

  ④パーク内西の壁下(コンクリート、土)

キッズパークは、荒川への斜面を切り崩して、西側は土留めのためコンクリートの壁になっています。所々水抜きのパイプが埋め込まれており、ここは水や土砂が溜まり易いようで表面は黒っぽくひからびた感じでした。

 

  ⑤入口の階段(上から3段目:ビニール材)

 

パーク内へはこの階段を利用します。意外に高い値にびっくり。

 

  ⑥正面入り口(ブロックの敷石)

秩父の市街地より若干高めです。

 

3.まとめ


深谷キッズパークを測定したKさん夫妻は、不審者と思われたのか監視員が何も言わずについて回ったといいます。ここは、監視員はいませんでしたが「監視カメラ作動中」と表示されていました。測定していると市の職員と間違われて、声をかけてくるお母さんもいました。秩父の方がおおらかなのでしょう。測定結果ですが、④について、上の駐車場が少し高めだったのと関連してか、地下にしみこんだセシウムが水抜きを通ってパーク内に流れ出てきて濃縮されたということと思います。排水が完璧に行われていれば特段問題ないと思われますが、現実的には難しく地面の高低差、清掃の具合、舗装等メンテナンスなどで放射線量は違ってきます。悩ましいことです。 (吉田)