横瀬町 ウオーターパーク・シラヤマ

測定日時:2014年10月15日(水) 10時~12時10分

測定場所:横瀬ウオーターパーク(埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2042番地1)

天  気:くもり 西南西~北北東の風1m

測定方法:地上高50cmを歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定

測定機器:ポニー工業 GPS連動型空間線量率自動記録システム(HSF-1)

《移動測定》 平均線量 0.051μSv/h

川をはさんで北と南に分かれた公園です。スベリ台、ブランコ、縄でできたジャングルジムの3つの遊具が設置された広場とトイレのある南側。池を囲んで植栽された広場と石の階段で昇り降りする小さい丘からなる北側。それと両側の川原を歩いて測定しました。

 駐車場        0.068 μSv/h

 公園南側(河原も含む)0.044 μSv/h

 公園北側(河原も含む)0.051 μSv/h

 

 公園全体の平均    0.051 μSv/h

《定点測定》

スベリ台やブランコ等遊具のある広場です。ここは2011年3月以降にスベリ台と縄のジャングルジムを作り変えてます。その工事に伴って部分的に地面も掘り返したそうです。ブランコは前からのものですが、まわりの黄色い柵は新しいものでした。

 写真3 土手の中腹に排水口があり、そこから水がちょろちょろと流れてました。その排水口からの水の流れ落ちた場所です。そのためか、河原のなかでは、ここがやや高い線量になりました。上の地図を見ても、川べりは0.03~0.04です。

  写真7は砂と砂利の川原です。0.04台ですが、河原としてはそれほど低い値ではありません。川の流れがここで向きを変え、河原が広くなっていることが、関係しているかもしれません。

写真4は公園内で川を渡るための橋の手前,上には車の通る道がはしってます。 上記の放射線核種簡易分析グラフをみるとセシウム137の山(ピーク)がみられません。道にまかれた黒い石の自然放射線の影響かと思われます。

 写真5は公園北側で手前に道路の橋、左側が上の道路からの階段で雨水等上から流れ落ちて溜まるところです。地面は湿ってました。上の表ではうっすらとセシウム137がみえます。案内をしてくれた方によるとこの辺りは子供はほとんど来ないそうです。

 写真6 北側にある池となり、東屋の裏側奥です。刈り取った草が山積みされていました。案内してくれたママさんによると、子供の遊ぶ場所ではないそうですが、地表付近は0.23μSv/hを超えていました。熊谷市や深谷市なら除染する数値なので、横瀬町へメールで放射線量を報告しました。

 横瀬町から以下の内容の返答がありました。

  1. 公園内の除草で発生した草等の堆積により放射線量が高くなっていると思われる。
  2. 横瀬町の除染基準は地上高1m(小学生以下が利用する施設50㎝)の測定値が  0.23μSv/h以上なので、今回は除染の対象外である。
  3. この場所は人がほとんど立ち入らない場所だが、今後、公園管理課と相談し除草した草等を積み上げないなどの対応をとる。

 

 この返答に対して再度「除染対象外だとのことですが、現状のままですか」と問い合わせたところ、

  •  町の除染基準の対象外ですが、町民の方が心配されているということなので町民の安心を確保する観点から、除草した草をかたづけます。

という回答がとどきました。

《まとめ》

 小さな子どもが遊ぶ公園南側は、安心な空間線量だと思われます。

 駐車場や公園北側はとなりの羊山とほぼ同じような状況と思われます。

 夏になると子供達がかわらで水浴びをするそうです。川を渡って南側から北側へ、また、南へ戻ってと川の中でじゃぶじゃぶ水遊び。それ以外の季節は小さい子供たちが遊具で遊び、地元の方は散歩を楽しんでいるようです。 真正面に武甲山がみえ、これぞ秩父という感じの公園でした。

 

 今回、当会からの通報にたいして、横瀬町の対応は、迅速で、誠意のあるものでした。横瀬町のこのような姿勢はで、高く評価できると思います。