蓮田市 根ヶ谷戸公園

測定日 2014 年11 月13 日(木) 10 時00 分~ 12 時00 分  

測定場所:蓮田市根ヶ谷戸公園(蓮田市蓮田400-2)

天  気:晴れ 北西の風2m ~ 4m

測定器 :HSF-1( シンチレーション・ポニー工業製)  

測定方法:地上高50cm を歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定

《移動測定 平均線量0.060μSv/h》

 蓮田市の南寄りにあるローカルな公園です。周囲は住宅街で、こどもに人気の大きなローラー滑り台などの遊具、芝生広場・ゲートボールコート2面もあります。夏期には、岩山滝にじゃぶじゃぶ川の水遊び(8月のみ)もあってちびっこに人気の公園です。測定当日も、小さな子どもが大勢遊んでいました。

《素焼きレンガ敷きの自然放射線が、園内空間線量に大きく影響》

 公園内空間線量 移動測定平均 0.060μSv/h

 公園の外周公道 移動測定平均 0.057μSv/h(アスファルト道路)

 公園のアスファルトの遊歩道、および素焼きレンガの敷石部分で、やや高めの空間線量を計測しました。素焼きレンガからの自然放射線の影響が大きいと考えられます。北側の水遊び場には自然石が多く使われていますが、この部分の空間線量は低く、自然放射線の影響も小さいようです。また駐車場付近のアスファルトの散歩道から若干高めの値を計測しました。(上地図1の場所) 

《定点測定》

地図上の1~6の数字は、以下の定点測定のポイントを示しています。

写真1 歩行測定中で0.1μSv/h以上にセットした警報音が鳴り、周囲を探索しましたが、ここがいちばん高い場所でした。アスファルトなのですが、自然放射線の影響が大きいようです。

写真2 ジャングルジムの下での測定です。ここは平均的な線量です。

写真3 子どもが集まって遊んでいました。狭くて、子どもの好きそうな場所です。線量は平均より少し上。

写真4 芝生の上で測定。芝生にしては、やや高い印象です。通常公園の芝生は0.05以下が普通です。芝刈りが線量を下げているようです。

写真5は砂場です。写真4の芝生と同じで、砂場にしては、やや高い印象です。公園の砂場も通常は0.05以下が普通です。

写真6は歩道のレンガの上で測定。素焼きレンガからは、どこでも高めの放射線が計測されます。これは、レンガに含まれる自然放射線の影響です。

 自然放射線を問題にしなくてもいいという人もいますが、放射線は避けられるものなら、なんであろうと避けた方がいいというのが私の考えです。

《まとめ》

 微々たる差ですが、HSFで測定して平均0.060μSv/hの公園は、埼玉北部なら放射線量の高い方の部類に入ります。また、一般に外周を巡るアスファルト舗装の公道は、公園内よりも高い空間線量になるのが普通ですが、ここは公園内の方がわずかに高いという結果にもなりました。この公園の場合、素焼きレンガの歩道が放射線の平均を上げていることが、その原因の1つです。

 しかし、測定を依頼した女性によれば、蓮田市の中でも南部と北部はビミョーに違うということで、この公園の0.060はそのビミョーな違いを示しているのかも知れません。

 とはいえ、子どもを遊ばせるのに問題があるという値ではないと思います。0.050と0.060とは、ほんとうにビミョーな差だといえます。