行田市 行田市総合公園

測定日:2015 年1 月24日(土) 14時~16時
天 気:晴れ  無風ときより微風
測定地:行田市総合公園(行田市和田1165) 
測定方法 地上高50cm を歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定

 

1.移動測定《平均 0.055µSv/h》



①内周の平均    0.059µSv/h
②子ども広場の平均 0.047µSv/h
③グランドの内周  0.051µSv/h
④中央植え込みからプールとテニスコートの間まで      0.054µSv/h
⑤野球場の周り   0.045µSv/h
⑥野球場西の植え込みから管理センター裏まで        0.060µSv/h
総平均       0.055µSv/h

●行田市総合公園中央付近の拡大

●行田総合公園南区域の拡大

国道125号バイパスに接する行田総合公園は、16.4㏊と想像していたより広く多目的な用途に使用されています。この日も、大勢の人たちで賑わっていました。プール(夏期のみ)、テニスコート、野球場、ジョギングコース、サッカーコートが4面ほど取れるグランド、弓道場、グリーンアリーナなど施設が充実しています。この規模にしてこれだけ?という子ども遊具広場もあり、小さなお子さんがたくさん遊んでいました。
まず内周を測りましたが、東側の水路に沿ったところは若干高い値でしたが、その他は特段問題なさそうでした。子ども広場は、比較的低く安心しました。少し気になったのが、広大な土のグランド(自由広場)です。今までの計測では、相当低く出ると期待したのですが、ここはそうでもありませんでした。中央に管理センターがあり裏手に忍城を模したと思われる石垣があります。その広場の部分は小石が敷かれているのですが、移動平均で0.14µSv/hの場所もあり驚きました(詳しくは次の定点測定参照)。移動平均の数値は、県北の平均的な値でした。


2.定点測定(60秒間の平均化測定)
①橋の先(芝生)

グランドと野球場の間にある日本庭園に架かる橋です。忍城をイメージして造られたのでしょう。池には鴨がたくさんいました。

②石垣近く(小石

橋を渡ると城壁の中へ、という感じで小石を敷き詰めた広場に出ます。管理センターの裏手で、イベントにでも使われるのでしょうか、何もない空間です。ここで突如HSFが警告音を発しました。そのあたりを定点スポットとに決め測定しました。城壁より下に敷かれた小石から放射される放射線の影響と思われますが、スペクトルを見ますとセシウムもあるようです。福島第一原子力発電所事故からの放射線との複合と思えます。



③管理センター前の親水公園(石

ここは夏になると小さなお子さんたちが遊ぶと思いましたので測定しました。若干高い値でしたが、その多くは石からの自然放射線と考えられます。


④グランドの中(土)

今回の測定で意外と思ったのはこの場所でした。サーカー大会をやっていて、きめ細かな測定はできなかったのですが、内周の西側を移動測定していたとき、あまり低くないなと感じました。きれいに整備された、しかも土のグランドは低いというのが今までの経験からありました。そこで、大会が終わるのを待ってグランドの中まで進み測定しました。サッカー場4面は取れるほどの広さです。その一つの真ん中、石灰で×が印された上で、目印になるかと思い定点測定をしたところ、少し高い値になりました。どこからか土を持ち込んで整備していると思われますので、その辺の影響かとも考えたのですか、×マークの石灰が原因なのか、実際のところはよく分かりません。ということで、そこから約20メートルほど移動して再測定しました。右のスペクトル図は、2つの地点の地表付近の値です。

⑤子ども広場(芝)

真ん中付近にあるコンビネーション遊具の前での計測です。この日の定点測定では一番低い値でした。この総合公園の場所にしては狭いのですが、遊具もたくさんあり、大勢のファミリーが遊んでいました。ただスペクトルを見るとセシウムがはっきり確認できます。

3.まとめ
この公園は全体的に良く整備され手入れもされています。放射線量も県北の平均的な値でした。駐車場については、サッカー大会などの影響で車が多くて今回の測定はパスしました。駐車場隅の土砂の溜まりのような場所はなさそうでした。