羽生市 スカイスポーツ公園

測定日:2015 年2月24日(火) 9時45分~11時10分
天 気:晴れ  北西~西の風1m
測定地:羽生スカイスポーツ公園(埼玉県羽生市大字常木1175 ) 
測定方法 地上高50cm を歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定 

《移動測定》 平均空間線量 0.060μSv/h

 羽生市の北東端、利根川のすぐ近くにある約4.8ヘクタールの公園です。公園の名前にもあるように、地域の人々にスカイスポーツへの関心をもってもらおうという目的のもと整備された公園だそうで、園内にはT-3型練習機が展示されています。また、隣には羽生ソアリングクラブがあり、毎週土日祝にはグライダーの飛行活動を行っています。

 さて、空間放射線量は、羽生市内の公園の中では、若干高く移動平均は0.06μSv/hとなりました。子どもが遊ぶ芝生地は羽生市内平均的の値ですが、2ヶ所ある駐車場が若干高かったと思われます。エリア別の平均値は次のとおり

・西側駐車0.064μSv/h        ・東側駐車場0.064μSv/h 

・東側駐車場隣のトイレ0.068μSv/h  ・園内芝生地0.054μSv/h

《定点測定》

 駐車場の入口で高い空間線量を計測しました。国の除染基準の半分ほどの値ですが、上のグラフを見ると、明らかに福島原発事故由来のセシウムです。写真ではよくわかりませんが、アスファルト駐車場の隅のたまり土が原因です。局所的な濃縮ですから、掃除をすれば線量は下がると思われます。

 駐車場が全体の平均は、0.064μSv/hで、埼玉のアスファルト舗装の平均的値です。これは、アスファルトに含まれる自然放射線+セシウムの合計値です。

写真2 飛行機の翼をイメージした日よけです。ここもアスファルトなので、駐車場同様の値になっています。

写真3 芝生地です。ここには砂も撒かれていました。園内芝生地の平均的な値です。芝生地でも低くなって水のたまりやすい場所では、セシウムが濃縮されてこともありますが、ここは、全体が傾斜地なので、そういう心配はなさそうです。

写真4 小スベリ台の前で測定、いちばん数値の高い場所で測定しました。

写真5 大型スベリ台の前です。ここも周りを歩きましたが、どこも0.05前後でした。ただ、隣の駐車場はここよりも、0.01~0.02高いようで、小さな子どもは芝生側で遊んだほうがよいと思います。

写真6 測定地はタイルブロックと土の境です。ここではセシウム由来と思われるやや高い放射線量を測定しました。上右のグラフでも、セシウムのピークが確認できます。お弁当を広げるような場所ではありませんが、長居は無用です。

《まとめ》

 おもしろいデザインの公園で、休日には子どもたちがたくさん集まるのでしょう。今回の羽生市内の測定では、わずかな差ではありますが、最も放射線の高い場所となりました。しかし、芝生地で遊んでいる限り、市内の他の公園と変わりありません。

 どこの公園でも同じですが、広いアスファルの駐車場の隅は気を付けるべきです。風雨で吹き寄せられた溜まり土は、触らない・近づかないことが肝心です。中央の芝生地・土の部分で遊んでいれば、大丈夫です。