加須市 大利根運動公園 こども広場

測定日:2015 年3月21日(土) 14時20分~14時50分
天 気:曇り晴れ  北西の風1m
測定地:大利根運動公園(埼玉県加須市琴寄 ) 
測定方法 地上高50cm を歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定 

《移動測定》 平均空間線量 0.060μSv/h

名前のとおり加須市の中で利根川寄りにある小さな子むけの小じんまりした公園です。

通常、芝生地の線量はアスファルトの駐車場に比べ低いのですが、ここは反対の測定結果になりました。芝生に細かい白い砂が撒かれている場所もあり、その砂に含まれる自然放射線の影響も考えられます。

《定点測定》

右の表では、セシウム137のピークもありますが、自然放射線の影響も表れているようにもみえます。しかし、芝生でこの値はあまり見たことがありません。

全体的に土、芝生にしては線量が高い感じがします。園内に撒かれた白い砂の自然放射線の影響も考えられますが、セシウムの影響も否定できません。

残念なことにホットスポット(加須市の基準ではホットスポットではない)が見つかってしまいました。表をみるとしっかりとしたセシウム134,137のピークがあり、福島由来の放射線とわかります。植え込み脇の平地で、ちょっと山になっています。掃除等ででた溜まり土や落ち葉などを積み上げたのでしょうか?

《まとめ》

 若干ですが、埼玉北部の公園に比べ平均線量が高くなりました。自然放射線の影響も考えられますが、写真4の地点は明らかにセシウムの汚染です。埼玉の大半の自治体の除染基準を超える線量ですが、加須市の局所的な汚染の除染基準は1μSv/hですので、このまま放置されることになります。

 同じ加須市内の「はなさき水上公園」は、同時期、県の指示に基づき0.23μSv/h以上の場所について除染、立ち入り禁止措置をとりました。管轄が違うとはいえ、同じ加須市内であり、同じ子どもたちが遊ぶわけです。加須市当局はなんとかしてほしいものです。