加須市 騎西総合公園

測定日:2015 年4月16日(木) 15時20分~16時50分
天 気:晴  微風
測定地:騎西総合公園(埼玉県加須市外川355)  
測定方法 地上高50cm を歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定

 

田んぼの中にある既存の池や用水などを利用した中規模公園で、大きなアリーナがあり利用する人が多いと思われます。駐車場にはたくさんの車が停まっていて、出入りも頻繁にありました。この規模の公園でちょっと信じられないのですが、子どもの遊具コーナーがまったくありませんでした。

 

1.移動測定〈移動総平均 0.056μSv/h〉

①外周(アスファルト)               0.062μSv/h
②駐車場とアリーナの周り(アスファルト・砂利・土) 0.060μSv/h
③池の周り(土・草)                0.051μSv/h
④芝生広場(芝)                  0.046μSv/h
 移動総平均                    0.056μSv/h

 

ここで放射能汚染の特徴的な現象が見えました。駐車場なのですが、アスファルトと砂利が敷かれた土が半々になっています。移動測定をアスファルト→じゃり・土→アスファルトと折り返しを繰り返したのですが、アスファルトから砂利・土に入ると空間線量が大きく下がります。反対にアスファルトに入ると大きく上がります。この駐車場、放射能汚染のレベルは変わらないはずです。4年の経過で考えられることは、土は拡散が進むが、アスファルトに入り込んでしまった放射性核種は、なかなか抜けきれないということだろうと思います。また、アリーナの周りは、コンクリート、石(各種)、アスファルトと様々ですが、屋根からの雨水なども影響して、おしなべて高い数値を示しました。

 

2.定点測定(60秒の平均値)

3.まとめ


騎西総合公園は、アリーナがメインで周りの池や堀を利用した多目的公園となっています。移動総平均の値が、0.056μSv/hで、直線距離で約3km西南方向に位置する埼玉県環境科学国際センターとほぼ同じ値でした。土砂溜や枯れ葉の吹きだまりなどを入念に測定しましたが、アリーナ裏1箇所を除いて低い値でした。特に池の周りなど、釣り人が多く泥濘んだ場所も計測しましたがそれほど高い値ではありませんでした。