寄居町 親水公園(彩の国資源循環工場)

測定日:2015年5月10日(日)14時30分~15時00分     天気:晴れ  南西の風3~6m

測定地:三ケ山緑地公園(大字三ケ山368) 

測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定

《移動測定》平均空間線量 0.073μSv/h(駐車場は除く、地上5cm高)

 彩の国資源循環工場に付属する公園施設です。公園の南の貯水池とともに大規模な土木工事によって、造成された土地だと考えられます。

《自然放射線+セシウムか?》

 駐車場を除いた平均空間線量0.73μSv/hは埼玉県北部の公園の中では、最も高い場所のひとつです。駐車場わきに掘られた溝の連続したを計算に入れると、0.079μSv/hとなります。しかし、以下の定点測定での簡易核種分析グラフでは、明確なセシウムのピークを見出すことができず、ここも三ヶ山緑地公園と同じく、自然放射線が大きく影響している場所のように思われます。

 しかし、駐車場わきの溝はいずれも0.1前後が連続し、ここは公園内に比べると、セシウムの影響も若干あるように思われます。

 

 地図中のは自然放射線の影響が大きい値だと考えられます。

写真1 芝生の0.080μSv/hは、かなり高い感じがしますが、上のグラフのセシウムのピークはあるような、ないような表示で、これはウラン系の自然放射線のように思われます。

写真2 写真1と非常に似ています。どうも判断に苦しむグラフです。

写真3 埼玉北部で芝生0.093μSv/hは非常に高い値ですが、セシウム由来とは思えません。


公園の西を流れるせせらぎです。水辺の線量は、芝生地などに比べてだいぶ低い値でした。

写真5 確かにセシウムのピークはあるようですが、それだけではなさそうです。ここから伸びる駐車場のラインは0.1前後が続きますが、いずれも同じような感じでした。

写真6 写真5と酷似しています。いかにもセシウムが溜まりそうな場所なのですが、それだけではなさそうです。

まとめ

 2ヶ月に1回の資源循環工場測定会のスタート地点です。これまでも高い、高いと思いながら、しっかり測定したのは今回が初めてです。

 確かに、空間線量はよそに比べて高いのですが、その高い理由が福島第一原発事故由来のセシウムなのか、自然放射線の影響なのかは、HSFの測定だけでは、はっきり判断できませんでした。

 同じ資源循環工場内の施設、三ヶ山緑地公園の測定レポートも同じような「まとめ」になりましたので、そちらも併せてご覧ください。