上里町 忍保パブリック公園

測定日:2015年5月5日(火)13時00分~14時20分     天気:晴れ  南西の風1~2m

測定地:忍保パブリック公園(上里町大字忍保地内烏川右岸) 

測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定

《移動測定》平均 0.060μSv/h(5cm高)

 埼玉県の最北端、隣は群馬県です。公園の敷地は広大です、野球グランドが8面、アスレチック遊具、グランドゴルフ場があります。5月5日子どもの日に訪れましたが、園内には2組、4~5人がいるだけです。ゴルフ禁止の野球グランドでは、男女のカップルがゴルフの練習をしていました。年配グループはグランドゴルフ、子どもはいません。帰りがけに、子ども連れの家族を見かけました。

 移動平均の空間線量は0.060と利根川沿いに公園の平均的線量で、市街地の公園と比べるとわずかに高い線量となります。しかし、園内をかなり広範囲に測定しましたが、心配になるようなポイントはありませんでした。

《定点測定》地上5cm・地上50cm

写真1 芝というよりは、やや伸びた草地です。芝地草地にしては、少し高めかもしれません。

 かなり巨大なターザンロープ。年齢制限の注意もないし、子どももいないので、助手が遊んでいます。勢いがなくて中間地点で停まってしまいます。どうもコツがあるらしく、最初にかなり勢いをつけて飛び乗ると終点まで届くようです。

写真2 広大な野球場の芝生。きれいに刈られています。まるでゴルフ場。ゴルフ練習のカップルは、私たちが行くとさすがに休憩に入りました。線量は問題のない値。うっすらセシウムのピークもあります。

写真3 隣の野球場(第5~第8)です。こちらは、草地です。あまり手入れもされず、草が伸びています。そのせいか、同じように中央ではかっても、手入れの行き届いた隣のクランドに比べると高い線量。ほぼ同条件ですから、手入れの頻度の有無が線量の違いになったようです。

 一般に、清掃・除草のゆきとどいた公園の線量は低いものです。

まとめ

 埼玉県の北の果てまでやってきました。測定でもなければ、決して訪れることはなかったでしょう。

 個々の公園の空間線量を測定し、今の状況を知り、それを知らせるのが一番の目的ですが、それとは別に埼玉県全体の汚染状況を知ることも目的の一つです。

 埼玉北部は、関東の中で最も福島第一原発事故の影響を受けなかった地区と言われますが、ともかく羽生行田・熊谷~上里にかけての埼玉北部は、だいたい同じ汚染状況であることがわかりました。