熊谷市 中央公園

場所:熊谷中央公園(熊谷市宮町2-39)
日時:2015年8月2日(日) 11:00~12:00  天気:晴れ 東の風1.6m
方法:移動測定=地上5cm高、定点測定(15秒間5回の平均)=50cm高、5cm高
機器:ホットスポットファインダー(ポニー工業)Csl(TI)+半導体型光検出器MPPC


1.移動測定《総平均 0.056μSv/h》

移動測定(区域等を区切って測定してみました)

(1)外周(敷石・アスファルト) 0.055μSv/h
(2)子ども遊具広場(土・砂)  0.062μSv/h
(3)芝生広場(芝・土)     0.052μSv/h 
(4)泉壁広場(敷石)      0.059μSv/h     
(5)噴水広場(敷石)      0.051μSv/h
   総平均           0.056μSv/h

市街地の中央に位置し利用する人が多く、樹木数は9,000本もあるそうです。中央の西側にある緑化センターは知事選の期日前投票所となっていますが、投票に来る人は少なく、外に陣取った出口調査員は暇そうに汗をぬぐっていました。移動測定の総平均は0.056μSv/hと、1年3ヶ月前とそれほど変わりませんでした。熊谷市の平均的な放射線量と言えるでしょう。


2.定点測定(60秒の平均化)

前回の測定から一番変化しているのが遊具広場で、今までの木製アスレチック風の遊具を撤去して今風のユニバーサル遊具に変わっています。ということは、震災の影響をまったく受けていないので、低線量を期待したのですが、そうでもありませんでした。相当深く穴を掘り造り替えていたのを知っていますので期待したのですが、おそらく埋め戻しの土や仕上げに敷いた小さな砕石が影響していると思われます。

芝生は、県北地域ではおしなべて低い値を示します。中央公園も同じで低い数値でした。西の端で芝がなく土が露わになっていた場所があったので定点測定をしてみました。

前回、比較的高い値を示した、泉壁の延長線上の石組みの上は今回も変わりなく高い値でした(石由来)。移動測定をしていて、一箇所警告音が鳴ったので定点測定しました。東側が少し高い噴水広場でこの小道の西側は、柵に囲われた桜の木やちょっとした植え込みとなっており、若干低くなっています。原因は、雨水の濃縮と思われます。下の図から福島由来のセシウム137のピークが確認できます。

今のシーズン、子どもたちが水遊びする場所です。地面は、花崗岩ブロックの敷石と条件は悪く、本庄の若泉公園と同じように高い値を想像したのですが、比較的低く安心しました。

3.まとめ

昔の富士見中学校跡地で、現在は熊谷市の文字通り中央公園として認知されています。利用者も老若男女いろんな利用があるようです。空間線量は少しずつ下がっている感じですが、時とともに消えるわけではないと改めて思った次第です。