伊奈町 町制施行記念公園(バラ公園)

測定日:2015 年10月4日(日)10:30~14:00 晴れ  西の風1~2m

測定地:伊奈町小針内宿732-1 

測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定

《移動測定》平均 0.056μSv/h(5cm高)

 伊奈町制施行記念公園は、「バラ公園」と呼ばれています。多くのバラが植えられていて、バラ愛好家には有名な公園なのでしょう。新しい公園ではありませんが、しっかりと整備されており、掃除もゆきとどいています。

 全体の空間線量は、0.056μSv/hと平均的な値ですが、子供の遊び場に関してはもっと低い空間線量であったと思います。

定点測定(地上5cmと地上50cm)

写真1、2は小さな子供遊び場です。ともに非常に低い空間線量です。国は原発事故前の空間線量を0.04μSv/hとしていますが、それ以下の値です。それでも、写真1のグラフではわずかですがセシウムのピークが見られます。写真2のグラフは、いわゆる不検出? セシウムのピークがありません。砂はセシウムを固着しないそうです。

広場の中央は、水はけが悪いのでしょうか、好天にかかわらずぬかっていました。もしやと思い、測定しましたがここも非常に低い空間線量です。グラフにも、セシウムのピークはありません。

バラ園の通路は土ですが、何らかの処理がされている感じです。0.08μSv/hは若干高め。グラフでもセシウムのピークは見られます。しかし、自然放射線もかなり含まれているように思われ、自然放射線が0.08まで数値を押し上げているのだと思います。

キャンプ場のなかで、ここだけがやや高い値を検出しました。ここはセシウムの影響が大きいように思われます。土地が低くなっていて雨水が集まるのかもしれません。

写真6は駐車場のきわです。グラフをみてわかるようにセシウムの濃縮です。上の写真4・5のグラフと比べてください。除染するほどでは在りませんが、こうした場所に長居は無用です。

 写真7 第2駐車場の東側の隅、風雨で吹き寄せられたたまり土で除染基準値以上の値が測定されました。この駐車場は普段は閉鎖されているようですが、自由に出入りできます。

 測定翌日、伊奈町の環境対策課に通報したところ、数日後に除染完了の連絡がありました。伊奈町は迅速に対応してくれました。

まとめ

 公園のほぼ全エリアを歩きました。人が多く集まる場所で空間線量の高い場所はありませんでした。芝生地や土の地面の広場の中央は、クールスポットといってもいいくらいの低線量で、子供も安心して遊べます。しかし、駐車場のキワやスミで、やや高い場所もありました。全体的にみて放射能に関しては問題のない公園だと思います。

付録 移動測定の詳細

バラ園・あじさい園

水辺の広場~キャンプ場~第二駐車場の説明

テニスコート~多目的広場~駐車場~あやめ園

第一球場周辺