北本市子供公園

測定日:2015 年11月1日(日)10:45~11:50 晴れ  南東の風2m

測定地:北本市子供公園・天神下公園(埼玉県北本市石戸宿3-225)

測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定

県営の自然観察公園に隣接する、市営の子供公園です。児童館、大型ローラースベリ台、ふわふわドーム、せせらぎ(水遊び場)、動物舎など、小さな子供に人気のアイテムは全部揃っています。測定時も大勢の子供が遊んでいました。

《移動測定》平均空間線量 公園内0.052μSv/h、駐車場0.059μSv/h

移動測定で特に心配になるような線量は測定されませんでした。地図中の黄丸は石材の影響と見られます。園内はできるだけ細かく調べましたが、石材で舗装された部分は測定していません。石材に含まれる自然放射線にじゃまされて、正確な測定が難しくなるからです。

《定点測定》

写真1 小さな子供がたくさん遊んでいました。地面は砂で、空間線量も低く安心して子供を遊ばせられます。

写真2 駐車場の隣にでっかく「喫煙所」と書かれた看板があります。子供公園には不釣合いな場所で、ここの空間線量がいちばん高かったと思います。小砂利の自然放射線かと思ったら、グラフにはセシウムのピークもあり、子供の遊び場からの雨水が流れてくるのかもしれません。喫煙者のスペースですから関係ありません(笑)

写真3 大人気のふわふわドーム、砂地ですから心配はありません。砂はセシウムを吸着しづらい素材です。グラフにもセシウムのピークは見えません。0.05μSv/hも砂に含まれる自然放射線のものと考えられます。

写真4、5はローラスベリ台の上と下です。当然のように下の方が線量が高くなります。これは上から雨水が落ちてくるからで、写真5はそれがたまりそうな場所。下側で一番高いところを測りました。

写真6 夏は子どもで賑わったであろう水遊び場。せせらぎの岸と芝生のきわで測りました。可能性としては、ここがいちばん高くなりそうな場所ですが、心配のない値でした。周囲の芝生地の線量も低く、お弁当を広げるには持ってこいの場所です。

まとめ

自然観察公園の続きのような児童公園です。かなり古いものだと思われますが、よく整備されており、心配な場所はありませんでした。

しかし、北本市のこの地区の汚染がもともと低かったわけではありません。すぐ隣の「天神下公園」の空間線量はかなり高いわけで、北本市子供公園の低線量は、公園管理がしっかりしていてよく清掃されているからだと思います。