測定日:2015 年11月21日(土)9:40~11:20 晴れ 北北西の風 2m
測定地:さいたま水上公園(上尾市日の出2丁目)
測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定
1.移動測定 平均空間線量 0.057μSv/h
”海のない埼玉県に海を”だったか忘れましたが、当時としては画期的なプールでした。冬は確かスケートリンクとして使われていた記憶があります。今は、ルアーもできる釣り堀になっていました。そしてフィギアスケート人気もあるのでしょう武道館の隣に新たにアイスアリーナが造られていました。実は駐車場を測定中に大きな整氷車が氷をかき出していて氷の山を作っていたので気が付きました。
この公園には子ども遊具広場がないことはわかっていましたが、なんといっても駐車場に興味がありました。おそらく一面としては県内有数の広さがあるでしょう。こういった駐車場は要注意です。端に土砂たまりがある場合は放射能の濃縮によりホットスポットになりやすいからです。移動測定の平均値は0.057μSv/hという結果でした。
(1)駐車場 0.058μSv/h
(2)水上公園外周 0.058μSv/h
(3)林間散策路等 0.052μSv/h
総平均 0.057μSv/h
2.定点測定(60秒間の平均値)
この広大な駐車場は清掃が行き届いています。定点ポイントは、その中でも土砂だ
まりが確認された場所ですが大した量ではありません。放射線量は若干高くなります。
スペクトルでは放射性セシウム137のピークがはっきり確認できます。
外周は相対的に低い値を示しますが駐車場に沿った東側では若干高い値を示します。
原因は植込みの下の土ですが、放射性物質は、今ではほとんどが移動して線量は高くはありませんが、こういったところはまだ残っているということでしょう。
今までの計測から林間地帯の中は低線量です。ここは若干高い感じがしましたが心
配されるレベルではありません。
3.まとめ
福島原発事故から4年半が経過して、埼玉県内の放射線量は徐々に低下していますが、
放射性物資は移動と濃縮によりホットスポットを作り出しています。特に広い駐車場の
端の土砂だまりや雨水の排水に難がある場所などは要注意です。全体的には心配ありま
せんが、やはり駐車場の南端のラインは若干高い値でした。