さいたま市大宮区 大宮第2公園

 測定日:2016513日(金)10:3014:50 晴れ  南東の風 1m

    2016年5月20日(金)13:00~17:20 曇りときどき晴れ 北東の風3m

    2016年6月8日(水) 9:00~12:00 曇り晴れ 南東の風1.5m

測定地:大宮第2公園(さいたま市大宮区寿能町2丁目405)

測定方法:地上高5cm を歩行による移動測定、地上高5cm50cmの定点測定

 1.移動測定 平均空間線量 0.054μSv/h 

メインの大宮公園の隣、大宮第2公園はスポーツ施設が中心ですが、ちびっこ広場では小さな子供が、多目的広場3では、小学生~高校生が遊んでいました。日本庭園や梅園は子どもが行きそうにないので省略しました。、遊水池の広場(芝生地)はピクニックに最適のロケーションで、ここは測定しました。

 さて、多目的広場2(駐車場)と多目的広場3の植え込みにホットスポットを発見しました。すぐに公園管理事務所に通報、埼玉県は6月7日までに除染を完了、連絡を受けて、再度測定を行い、除染基準以下の空間線量になっていることを確認しました。(詳細は定点測定の3・6をご覧ください)

 2.定点測定(60秒の平均値) 

駐車場のすみにたまった土を掻きあげたようです。こうした作業を繰り返すと、セシウムは濃縮していきます。公園管理の問題ですが、公園ではよく見かけます。こうした場所へは近づかないようにしましょう。

大宮第2公園唯一の遊具広場です。測定時には、近所の保育園の園児が何人も遊んでいました。遊具の周りは砂が敷かれており、周囲は芝生です。このエリアはどこも低線量で安心です。全体的にはやや老朽化も感じられる広場ですが、心配になる場所はありませんでした。

《ホットスポット発見 0.421μSv/h 1.089μSv/h》

多目的広場3は全体がアスファルトで覆われています。バスケットのゴールが何カ所かあり、小学生~高校生の子どもが遊んでいました。そのへりは縁石があり植え込みになっています。ここでもアスファルトのへりにたまった土を5年に渡り、掻きあげたそうです。結果、かなりのセシウムが濃縮してしまいました。

通報後、直ちに表土をげずって除染したそうです。まだ線量は高いと思いますが、除染基準0.23μSv/h以下にはなりました。

写真3の隣です。ほとんど続きの部分ですが、ここではなんと1μSv/h超のホットスポットです。原発事故から5年を過ぎた埼玉では考えられない数字です。このホットスポットも上記3と同様アスファルト舗装のヘリに溜まった土を5年間掻きあげた結果、これほどまでセシウムが濃縮されてしまったようです。県はここもすぐに除染しました。土は1m近く掘ったところもあったそうです。通報後すぐに除染する迅速な対応でした。

チビッ子ひろばの隣にある生垣の迷路です。小学生が何人もここで追いかけっこをして遊んでいました。木がぼうぼうと生えていて、イマイチ得体のしれない感じでしたが、空間線量は低く安心しました。

知る人ぞ知る、大宮第2公園の穴場かもしれません。確かに遊水池で巨大な大穴ですが、池の周りは広大な芝生広場、大きな木もあって適当に日陰もあり、ピクニックに最適な場所です。芝生地の空間線量で心配な場所はありませんでした。

3 まとめ

ホットスポットの除染は基本的には土木工事です。国が決めた実施要領はかなり厳格で、それにのっとった作業はかなり大変だと思います。一市民の通報に、公園の管理を委託された管理事務所の所長さんは、誠実、かつ迅速に対応してくださいました。ほんとうにありがとうございました。今回はセシウム濃縮の原因もはっきりしていますので、今後再びホットスポットが現れることはないと思います。