戸田市 後谷(うしろや)公園

 測定日:2016716日(土)9:5510:30 晴れ  微風

 測定地:戸田市後谷公園(戸田市上戸田4-9)

 測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高5cm50cmの定点測定

  

1.移動測定 平均空間線量 0.061μSv/h

 

 

後谷公園は、戸田市文化会館の南側に隣接している公園です。東側に道を挟んで市役所があり広い歩道や大きな並木と一体化した感じで、この辺りだけかも知れませんが緑の多い市街地といった風情があります。園内には、築山があり比較的大きな滝が上の池に落ち、茶室方面に流れて築山の西側を徒涉池までミニ渓谷をなしています。あと一筋、東に向かってせせらぎとなって広い下の池に流れこんでいます。この公園は、子どもの遊具がありません。子どもは蓮池にかかる八つ橋から池をのぞき込んでいたり、せせらぎで水遊びをしているくらいでした。利用者のほとんどが散歩やベンチで休息している大人や老人でした。地図上のは、敷石からの自然放射線が主な原因と思われます。

  

2.定点測定(60秒の平均値)

 

芝生広場は、どこでも低い値を示します。ここも例外でなく、この公園では放射線量の低い区域といえます。全体的には多少高めですので、ホッとする空間でもあります。

雨水が屋根からダイレクトに落ちる構造となっています。相対的に空間線量は下がっていますが、公園のトイレ周りは排水がしっかりしていないと、どこも高い値を示します。一応トイレをぐるりと回ったのですが、敷石の部分や清掃が行き届いている箇所もありますので、一番高そうな場所で計測しました。スペクトルから、セシウム137がハッキリ確認できます。

 

この公園で一番高い数値を記録した箇所です。四阿(あずまや)の屋根には雨樋があり、一部枯葉などが詰まっているようですが、四隅からダイレクトに雨水枡に雨が落ちる構造になっています。おそらく鎖を伝わって落ちるようになっていたと思われますが、鎖が盗まれたのかありません。文化会館会館側の2箇所(裏)は測りませんでしたが、通路に面した2箇所はともに高い値でした。スペクトルからもセシウム137がハッキリ確認できます。

 

 

この公園を歩いていると苔の多さが気になります。経験からそれほど高い値は計測しないのですが、念のため四阿と茶室の間で定点測定をしました。

 

 

3.まとめ

後谷公園は歴史を感じる公園です。設計者の思いが伝わってきます。おそらく造園時には、相当注目され期待されたものと思われます。全体的に高めな数値は敷石からの自然放射線の影響もあると思います。(吉田)