群馬県 渡良瀬渓谷(国道122号)沿線の調査

測定日:201685日(金)11:00~16:00 晴れ、雷雨  南の風1~2m

測定地:群馬県渡良瀬鉄道沿線 水沼駅~沢入駅

測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高5cm50cmの定点測定

2016年6月埼玉県三郷市の公園を測定しました。右の早川MAPで緑色に表示されており、同じ緑色区分の群馬県水沼以北栃木県境までを測定しました。結果はほぼ同程度ですが、若干群馬県のほうが高い空間線量でした。都市部と山間部、人の往来、除染の実施状況の違いによるものと思われます。

汚染レベルは栃木県境に向かって国道122号線を北上するにつれ、徐々に高くなっていきました。

水沼駅は温泉センターのある駅として有名です。測定した自由広場は黒保根運動公園の南端にあります。写真3は最も平均的なポイントを選んで、測定しました。予想外に低い線量でした。

広大な公園の子どもの遊ぶエリアを中心に測定しました。スポーツ施設は測定していません。園内は、原発事故の後、除染を実施したと思われる場所が何カ所もあり、こうした部分の線量は比較的低いレベルになっていますが、写真2はそうした場所のたまり土です。

 

駐車場には大宮ナンバーの車が何台もありました。埼玉県南のリトルリーグのチームが合宿をしているようで、小さな子どもから小学校高学年までたくさんの子どもがいました。どういった基準で合宿地を選ぶのかわかりませんが、わたしに子どもがいたら参加させません。

富宏美術館、道の駅、高常寺までの道路を徒歩で測定しました。博物館前と道の駅前の舗装面はそれほどには感じませんでしたが、遊歩道や高常寺方面は0.1μSv/h以上となり、写真1は平均的な場所での測定のつもりでしたが、実際には平均値をやや上回ってしまいました。皮肉にも美術館東側の遊歩道は木々に覆われ湖からの涼しい風が心地よかったです。

除草こそされていますが、人の利用はほとんどない公園だと思われます。ハイキングコース途中でトイレ利用の人が立ち寄る場所のようです。駐車場の縁では0.3μSv/hを超える場所もありました。写真4のポイントは最も平均的な場所を選んで測定しています。

沢入(そうり)駅構内は昔ながらの趣のある田舎駅です。思わず写真に収めたくなるくらいです。写真5は除染基準を超える高線量です。駅前は舗装されており、雨水が全部低くなった空き地の一角に流れ込み 高線量になってしまったと思われます。みどり市には電話とメールで通報しました。除染完了の連絡がありましたらこのページで報告します。

 3.まとめ

埼玉県内で最も解かりやすい色分けとして、放射線マップやこのHPでは、0.1μSv/h以上はとしているので、そのまま適用しています。平均値を見れば解かるように、マップ上のの大半は0.23μSv/h以下、0.1μSv/hをやや超える程度です。

埼玉県三郷市と同様、渡良瀬渓谷 国道122号沿線も福島第1原発事故の影響が強く残る地域の一つであることが、確かめられました。また、早川マップの正確さを改めて確認することもできました。

近いうちに、赤城山山頂付近、川場村の調査を予定しています。