白岡市 白岡総合運動公園

測定日:2017121日(土)9:4512:30 晴れ  強風

測定地:白岡総合運動公園(白岡市千駄野345

測定方法: 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高5cm50cmの定点測定

 

1.移動測定 空間線量の平均 0.062μSv/h

 

 

2012年に市制に移行した埼玉県では新しい都市です。白岡のイメージというと梨です。主要国道の122号線沿いでは、シーズンになると梨の販売で活気がありました。最近では圏央道が東北自動車道と交差したことにより、巨大な久喜白岡JCTができて驚きます

 

白岡総合運動公園は、スポーツ施設が充実しており、よく整備され清掃も行き届いていることから利用者が多い公園といえるでしょう。しかし、子ども用の遊具は少なくこの日は、アスレチック・子ども遊具広場には誰もいませんでした。全体的に放射線量の移動平均は、少し高めな感じでした。

 

  1. 内周 0.056μSv/h

  2. 南駐車場 0.068μSv/h

  3. ジョギングコースおよび園内道路 0.064μSv/h

  4. アスレチック・子ども広場 0.044μSv/h

  5. 北駐車場 0.060μSv/h

 

2.定点測定(60秒間の平均)

福島第一原発事故からもうすぐ6年です。まだこのような数値が出ることには驚きですが、これが現実です。最も白岡市の除染基準は1μsv/hです。対象外なので残念ですが、お子さんは近づけさせたくない場所です。この周りは全体的に高く、特に自販機の隣は、一般的な除染基準0.23μsv/hを超えていました。

 

左のグラフからもわかりますが、放射性物質であるセシウム137のピークがハッキリ出ていて、原発事故由来の放射能ということがわかります。

野球場と調整池の南で、西側の竹林といい雰囲気を出していますが子ども遊具は少なく、今はやりの健康器具が設置されています。放射線量は心配ありません。

 

ここは、植え込みと水路のフェンスの間で廃土が何カ所もありました。定点測定をしてみると、案の定、放射能の濃縮が確認できました。どこからの廃土なのかわかりませんが多くの公園で見られる処理です。再考を願いたいものです。

実は、こういった場所が多く点在しているのがこの公園の特徴です。きれいに清掃されているのですが、流れ出た土がうっすらと堆積して固まったままになっています。この辺りでここは?と思ったところはほとんど0.1μsv/hを超えていました。

 

念のためですが、中央の通路(プロムナード)は敷石にレンガタイルを使用していますので、そこからの放射線の影響は極力受けないように測定しています。またセシウム137のピークも確認できます。

 

東側の芝生広場です。この日はテニスの大会があるのか、父兄でしょうか大勢に人たちが休んだり、荷物置き場として使っていました。空間線量は心配ないレベルでした。

 

3.まとめ

この日は強風が吹き荒れる中の測定でしたので、時間もかかりました。一般的にこのくらいの広さの公園を時間を掛けて測定すると、測定ポイントは桁違いに多くなり平準化され、それほど高くならないのですが、ここは違うようです。5年前に測っていたらどれほどの数値が出たかと思ってしまいます。白岡市が1μsv/hを除染基準としているのは、もしかしたら・・・と勘ぐってしまいます。

白岡市の他の公園 ふれあいの森公園 高岩公園

 

白岡市の除染基準

次に掲げる高さで測定した空間線量率が周辺より毎時1マイクロシーベルト以上高い箇所

※周辺は毎時0マイクロシーベルトとする。

●中学生以上が利用する施設の高線量予測箇所 :1m

●小学生以下が利用する施設の高線量予測箇所 :50cm 

●子どもが接する機会が多い高線量予測箇所 :1cm

※学校、保育所や公園の遊具下は、「子どもが接する機会が多い高線量予測箇所」とします。