北本市 北本自然観察公園・天神下公園

測定日:2015 年11月1日(日)10:00~14:50 晴れ  南東の風2m

測定地:北本自然観察公園・天神下公園(埼玉県北本市荒井5-200)

測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高50cm、地表付近の定点測定

ノーベル賞を受賞した大村智教授で有名になった「北里大学メディカルセンター」に隣接する県営の自然観察公園です。荒川沿いの非常に広大な自然公園で、測定日は、散策する人と巨大な望遠鏡を手にしたバードウォッチャーとで賑わっていました。測定は、ウォーキング順路に従って、散歩道のすべてを歩くように心がけました。また、公園南の北本市子供公園、桜堤、その西側の天神下公園も一緒に測定しました。

北本自然観察公園《移動測定》平均空間線量0.053μSv/h(園内)

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自然観察公園内では、自然観察センターの裏の通路で、やや高い空間線量を測定しました。と言っても0.1μSv/h前後です。他はどこも0.05μSv/hで心配になる場所はありませんでしたが、通常の森の中に比べると0.01μSv/hくらい高いかなというのが、測定中の感想です。

天神下公園《移動平均》0.073μSv/h(園内) 0.075μSv/h(駐車場)

桜堤を越えると旧荒川沿いに天神下公園があります。ここは空間線量の高い公園です。駐車場下の釣り場までは測りませんでしたが、駐車場の縁では0.1μSv/h以上にセットした警報音が鳴り続けました。同じくグランドも全体的に高めです。測定当日は、年配の釣り人や大人の野球チームが試合を行っていましたが、できれば子供はここで遊ばせたくないと思いました。

《定点測定》

写真1 湿地の木道を上がった遊歩道です。園内を巡る道のほとんどが0.05μSv/h前後です。

写真2 ここは若干高め、水が下ってたまる場所のようです。

写真3 遊歩道をはずれた、森の中の広場です。道とほとんどかわりません。森の中にしては少し高いという感じですが、問題となる数値ではありません。

写真4 園内で唯一、やや高い線量を測定しました。0.1μSv/h前後です。自然学習センターは高台となっており、その排水がここに集まり、さらに池に落ち込むといった場所のようです。

写真5 湿地帯の木道の上。木道の上というのは、どこで計っても低線量です。木はセシウムが付着しづらい素材のようです。

まとめ

 自然観察公園に関しては、ほぼ問題なし、旧荒川寄りがわずかに高くなっています。森のイメージからすればもう少し低くてもいいのですが、埼玉県中央地区の平均的線量だと思います。

 それに対して、天神下公園の空間線量は高く、探せばホットスポットもあるような気がします。特に駐車場のへりに注意したい。旧荒川の河川敷には自然観察公園付属の「荒川ビオトープ」もあり、子供たちの出入りがちょっと心配です。